SNA Networking

SNA(スナ)って読んだりする。SNAは1970年代、IBMによって開発された。

  OSI参照モデル SNA APPN
第7層 アプリケーション層 トランザクション・サービス層 アプリケーション層
第6層 プレゼンテーション層 プレゼンテーション・サービス層 APPC/LU6.2
第5層 セッション層 データ・フロー・コントロール層 APPN パス・コントロール層
第4層 トランスポート層 トランスミッション・コントロール層 APPN パス・コントロール層
第3層 ネットワーク層 パス・コントロール層 APPN パス・コントロール層
第2層 データリンク層 データリンク・コントロール層 データリンク・コントロール層
第1層 物理層 物理・コントロール層 物理・コントロール層

 

サブエリアSNAネットワークでは、ステーションとのセッション確立・維持のためVTAM(メインフレームのソフトウェア機能)が必要。

NAU - ネットワークアドレス可能ユニット

  • フィジカルユニット
  • ロジカルユニット
  • コントロールポイント(制御点)SSCP:SNAドメインを定義・制御、LU間のリンク有効化・無効化など。System Service Control Point
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    PU(フィジカルユニット)

  • PU Type 5 - メインフレーム/SSCP。S/370など
  • PU Type 4 - FEP(フロントエンドプロセッサ:通信制御装置。3745など)または、NCP(ネットワーク制御プログラム。FEPとほかのネットワーク資源との間におけるデータのルーティングとフロー制御を行う。)
  • PU Type 2 - クラスタコントローラ(端末制御装置.:3174など)または3270ターミナル
  • PU Type 1 - プリンターなどの非インテリジェント機器
  • PU Type 2.1 - DSPU(Down Stream Physical Unit):APPNで使われる。
  • LU(ロジカルユニット)重要なもののみ

  • LU Type 6.2 - APPC(Advanced Program-to-Program Communication):APPN環境で動作
  • LU Type 2 - 3270ターミナル
  • LU-LUセッション:ロジカルユニット間のセッションを指す。

     

    ノード種類

  • Subarea Nodes - PU5/PU4
  • Peripheral Nodes - PU2/PU1
  • Boundary Node - 大きいトークンリングフレームを小さいSDLCフレームに変換する。PU2からメインフレームまでの間の最後のSubarea NodeがBoundary Nodeになる。つまりPU2からメインフレームまでの間にFEPがあればFEP。間に何もなければ、メインフレームのVTAM(メインフレームのソフトウェア部分)がBoundary Nodeの役割を果たす。
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    Path Information Units (PIUs) - PU間の通信に使われるフォーマット

  • FID4 - Subarea NodeとSubarea Nodeの間(メインフレーム-メインフレーム間、FEP-FEP間、メインフレーム-FEP間)。長さ16bitでサブエリアアドレスとエレメントアドレス部分がある。
  • FID2 - Boundary NodeとPeripheral Nodeの間(FEP-クラスタコントローラ間)
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    パス・コントロール層(第3層)-

  • Explicit routes(Subarea Node間の静的ルートを提供、双方向、half-duplex)
  • Virtual routes(隣接していないサブエリア間の経路、high/medium/lowの優先度がある、full-duplex)
  • トランスミッション・グループ(TG)- 隣接したSubarea Node間の複数物理リンクにつけられるグループ番号。1から255までの番号が使われる。
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    トークンリング・ゲートウェイ

  • PUゲートウェイ - トークンリング・ネットワークのPCからのトラフィックをクラスタコントローラ(PU2)がメインフレームにゲートウェイする。メインフレームのVTAMはPCをPU2として定義し、SSCPは各PCとセッションを持つのでメインフレームのオーバーヘッドが高い。
  • LUゲートウェイ - Novellの SAA ゲートウェイサーバがゲートウェイする。メインフレームのVTAMはNovellの SAA をPU2として、PCをLUとして定義する。SSCPはNovellの SAA とのみセッションを持つのでメインフレームのオーバーヘッドが低い。トラフィックが減る。25以上のPCがトークンリング・ネットワークある場合は必須。
  • DSPU(Down Stream Physical Units)- シスコのルータが、PU2.1としてゲートウェイする。メインフレームはトークンリング・ネットワークのPCをLUとして認識する。ダウンストリーム・ネットワーク(トークンリング)でPCの追加・削除をしてもメインフレームに影響を与えない。メインフレームへのトラフィックを削減できる。
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    ローカル管理アドレス(LAAs) - トークンリング・ネットワークでデバイスのハードウェアアドレスとして使われ、マネージャビリティを高める。Hexの「40」から始まる12桁の番号。ネットワーク管理者が任意で指定できるので、トラブルシュートしやすいが、その分管理に手間がかかる。シスコルータのイーサネットI/Fにも指定できる。

    ユニバーサル管理アドレス(UAAs) - 各ベンダによって、ネットワークI/FカードのROMに焼かれる12桁の番号。BIA(burned-in address)とも呼ばれる。LAAを上書きできる。

     

    LCCタイプ

  • タイプ1 - Anacknowledged connectionless service
  • タイプ2 - connection-oriented service
  • タイプ3 - acknowledged connectionless service
  • LCC2セッション - トークンリング・ネットワークで使われる。コネクション型。データリンク層。MACアドレスを使う。LCC2ステーションは互いの通信に、XIDフレームを使う。非同期バランスモード(ABM)なので、許可なしでいかなる時でも他のステーションにデータを送信できる。T1/T2/Ti の各タイマーを使用。

    All-routes exploere frame - PUが起動時にメインフレームへの最適パスを知るため、FEP(ゲートウェイ)を探す。このSSCP-to-PUセッションを確立するとき、メインフレームはプライマリ・ロジカルユニット(PLU)、ターミナルはセカンダリ・ロジカルユニット(SLU)と定義される。

     

    Syncronous Data Link Control (SDLC) Sessions - 128Kbps以下の低速シリアルリンクで使われる。プライマリ・リンクステーション(PLS)とセカンダリ・リンクステーション(SLS)が定義される。SDLCフレームには、Unnumbered/Information/Supervisory があり、それぞれ、U/I/S フレームと呼ばれる。


    DLSw - SNA/NetBIOSトラフィックをキャンパスN/WやTCP/IPのWANにトランスポートする。RFC1434/1495。バージョン1はRFC1795。バージョン2はRFC2166。IBM標準。

    Serial Tunnel (STUN) -SNAネットワーク間の以下のような別プロトコルを使っているバックボーンをトンネルする。CPUに負担をかける。

  • TCP - Local acknowledgmentが使えるのでタイムアウトを起こしにくい。FEPの代わりにルータを使えるのでコスト低い。オーバーヘッド高い。冗長性と可用性が必要なときにいい。
  • HDLC - パフォーマンスが高い。オーバーヘッド低い。冗長性がない。x.25のようなHDLCベースのプロトコルでも使用可。
  • Serial Direct - あまりポピュラーでない。
  • SDLLC - メインフレームにつなぐため、ルータがLLC2とSDLCを変換する。

    ボーダーピア - 各ピアルータ同士の物理的接続を減らす為、そのピアグループを代表してボーダーピア同士が通信する。ボーダーピアルータがピアルータへ情報を伝える。

     

    DLSw+ - 基本的な機能はDLSWと同じ。Cisco独自。次世代型RSRB。DLSw+ピア間で以下のようなトランスポートプロトコルを使う。

  • TCP/IP - プロセススイッチイング。オーバーヘッド高い。
  • FST/IP -ファーストスイッチング。256Kbps以上の高速リンクで使われる。 トークンリングのみ可能、イーサネットは不可。
  • Direct - ファーストスイッチング。
  • DLSw Lite - プロセススイッチイング。オーバーヘッド高い。

  • Advanced Peer-to-Peer Networking (APPN) - 第2世代SNAネットワーク。メインフレーム(VTAM)に頼らず、エンドユーザ同士がセッションを確立する。ノードには以下の定義がある。

  • Network Node - Cisco Router。N/WトポロジーやディレクトリDBを維持・管理・変換する。
  • Composite Network Node - メインフレーム
  • End Node - APPN対応ノード
  • Low Entry Node(LEN) - 非APPN対応ノード。レガシー用。
  • APPNルーティングプロトコル

  • ISR - IP static route と同様。セッション毎のID(LFSID)が付けられる。通過する各デバイス毎に確認チェックがある。
  • HPR - IP dynamic route と同様。確認チェックはエンドポイントのみ。ANR(IPのようなコネクションレス型)とPTR(TCPのようなコネクション型)のレイヤがある。
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    SNAの冗長性と負荷分散

  • Dual FEP
  • Dual-Backbone Token Ring Design
  • Dual Collapsed Backbone
  • Proxy Explorer
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    Control Explorer/Broadcast

  • Filtering
  • Static
  • Virtual Ring Numbering
  • Explorer Firewall
  • Caching
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    参照:Cisco CID Exam Certification Guide-(CiscoPress)

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