OSPF


OSPF Network Type

  • Broadcast multiaccess network (Ethernet/TokenRing/FDDI)
  • Nonbroadcast multiaccess(NBMA) network (Frame-Relay/x.25) (非ブロードキャストネットワークに適している)
  • Point-to-point network - DR/BDR選出なし (ISDN/T1)Frame-Relayが構成されていないSerial I/Fのデフォルト
  • Point-to-multipoint network - DR/BDR選出なし (非ブロードキャストネットワークに適している)
  • ip ospf network インタフェースコマンドで変更可能
    show ip ospf interface [ I/F] コマンドで現在の設定確認

     

    Link-state advertisements (LSA) タイプ(参照-CCDA実践ガイドブック:ソフトバンク)

  • ルータLSA(Type1)-各ルータにより生成。そのルータのリンク数、リンクの状態、I/Fタイプ、コストの情報が入っている。そのエリア内のみに伝播。
  • ネットワークLSA(Type2)-DRにより生成。multiaccess networkの中の全ルータが記載されている。
  • ABRサマリーLSA(Type3)-ABRにより生成。このLSAが送信されるエリア全体に、同AS内の他エリアへの宛先情報を送信する。
  • ASBRサマリーLSA(Type4)-ABRにより生成。そのASのASBRの場所の情報。
  • 自律システム外部LSA(Type5)-ASBRにより生成。ASBRが所属しているAS全体に外のASへの宛先情報を送信する。
  • NSSA外部LSA(Type7)-NSSA設定されたエリアのASBRにより生成。トラフィックを減らす為にAS全体ではなく、NSSAエリアのみに送信される。含まれる情報は多分Type5と同じ。
  • スタブエリア−ABR(トラフィックの出入り口)がひとつしかないエリア。LSAType5がフラッディングされるのを防ぐ。つまり他ASへの宛先情報はスタブエリアには必要ない。どうせ出入り口がひとつしかないので、そのトラフィックの宛先が他のエリアであろうと他ASであろうと関係なく、とりあえずひとつしかないABRへ送られる。エリアをスタブエリアに設定するには、ルータ構成モードで、(config-router)#area 1 stub とする。

    Totally(完全)スタブエリア−基本的にスタブエリアと同じ。違いはLSAType5だけでなく、LSAType3もフラッディングされない。デフォルトルート情報のみ入ってくる。完全スタブエリアに属しているABRでは再配布は起こらないので、OSPF以外のルーティングプロトコル情報は入ってこない。他のベンダのルータでは完全スタブエリアをサポートしていないものもある。エリアを完全スタブエリアに設定するには、ルータ構成モードで、(config-router)#area 1 stub no-summary とする。

    NSSA(Not-So-Stubby Area)−直訳すると「そんなにスタブエリアでもない」つまりトラフィックの出入り口がひとつでなくふたつ(ABRとASBRが各ひとつづつ)あるエリアを意味する。NSSAを設定すると、ASBRはLSAType5ではなくLSAType7をNSSAエリアに送信する。さらにそれを受けた反対側出入口のABRがLSAType5に変換してASの残りのエリアに送信するよう設定することも可能。

    CCDA実践ガイドブックの215ページの説明を読むと、「スタブエリアの特性を、ASの残りの部分で保持する一方で・・・。」とかいてあるので、NSSAを設定するとLSAType5がAS全体にフラッディングされるのを防ぐということかな?いまいちよくわからないが多分そういうこと。

     

    外部ルートのメトリックタイプ(デフォルトではType2が優先的に使われる)

  • 外部ルートType1-外部メトリック(外部が使っているプロトコルによる)+内部メトリック(OSPFなのでコスト)
  • 外部ルートType2-外部メトリックのみ(外部が使っているプロトコルによる)
  • コスト計算-100000000(=100MB)/帯域幅 つまり100MBの帯域をもつFastEthernet/FDDIなどではコストは1。10MBのEthernetではコストは10になる。

    ロードバランシング-コストが同じなら自動的に負荷分散する。1つの宛先に対して最大4つのパスまで。

    OSPFはデフォルトでは宛先別ロードバランシング。

    ロードバランシングの種類(OSPFに限らずロードバランスをサポートする全てのルーティングプロトコルに当てはまる)

     

    スケーラブルなOSPFネットワークを設計する為に気を付けること

  • 送信元から宛先までは最大6ホップまでにする。
  • ひとつのエリアの最大ルータ数は50。
  • 全てのエリアはバックボーンエリア(エリア0)に直接つながっていること。仮想リンクは技術的には可能だが、複雑になるので一時的な修復に使う。もしくはなるべく使わない。
  • ひとつのABRが扱うエリアは2つより多くしない。増やせなくもないがルータのCPUやメモリに負担がかかる。
  • LSAトラフィックを減らす為、完全スタブエリアを使う。
  • OPSFはタダでさえルータCPUに負担をかけるので、なるべく効率よく経路集約(効率的なアドレッシング)をする。OSPFではルートサマライゼーションは手動で構成する必要がある。
  • エリア0へのABRはひとつだけではredundantでないので、複数経路を出来れば用意する。
  • ルータやメモリに負担をかけない。
  • 出来る限り帯域幅に余裕を持たせる。
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    OSPFデータベースの種類

  • トポロジーデータベース(全ての経路)
  • 隣接データベース(隣接ルータ情報)
  • 転送データベース(最良の経路)=ルーティングテーブル
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    OPSFの認証−ルータがエリアに参加するときにパスワード(クリアテキスト/MD5)が要求されるなどの認証をサポートしている。


    参照−CID Exam Certification Guide:Cisco Press

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