| レイヤ | OSI参照モデル | Novell NetWare プロトコル | ||||
| レイヤ７ | アプリケーション | IPX RIP NLSP |
SAP | NCP | NetBIOS | アプリケーション |
| レイヤ６ | プレゼンテーション | |||||
| レイヤ５ | セッション | |||||
| レイヤ４ | トランスポート | SPX | ||||
| レイヤ３ | ネットワーク | IPX(Internetwork Packet Exchange) | ||||
| レイヤ２ | データリンク | メディアアクセスプロトコル（イーサネット、トークンリング、WAN等） | ||||
| レイヤ１ | 物理 | |||||
用語
SAP (Service Advertisement Protocol) ：ネットワークサービスをアドバタイズ、または発見する。GNS(Get Nearest Server)など
よく使われるSAPサービス
| １６進数の識別子 | サービス |
| ４ | NetWareファイルサーバ |
| ７ | プリントサーバ |
| ２４ | ルータ |
| ２６Ｂ | 時刻同期（NetWare 4.x 以降） |
| ３９Ｂ | LotusNotesサーバ |
| ２７８ | ディレクトリサービス（NetWare 4.x 以降） |
NCP (NetWare Core Protocol) ：クライアントとサーバ間の接続。アプリケーションレベルのサービスを提供
IPXアドレスは最大８０ビット [最大３２ビット（ネットワーク番号） . ４８ビット（ノード番号=MACアドレス）]
例えば [ 2b.0070.C721.3216 ]
ネットワーク番号は１６進数で最大８桁。先頭に並ぶ０は表示する必要はない
ノード番号は１６進数で１２桁。イーサネットインタフェース等から取得されるMACアドレス。ルータのシリアルインタフェースはMACアドレスを持っていないので、代わりに同じルータ上のLANインタフェースのMACアドレスを使用する。このような場合、例えば同じルータ上のイーサネットインタフェースとシリアルインタフェースが同じノード番号を使ってもネットワーク番号が違えばIPXアドレスもユニークになるので問題はない。
| メディアタイプ | Novellでの名称 | Ciscoでの名称 |
| Ethernet | Ethernet_802.3 | novell-ether （デフォルト） |
| Ethernet_802.2 | sap | |
| Ethernet_Ⅱ | ARPA | |
| Ethernet_SNAP | snap | |
| トークンリング | Token-Ring_SNAP | snap （デフォルト） |
| Token-RIng | sap | |
| FDDI | FDDI_SNAP | snap （デフォルト） |
| FDDI_802.2 | sap | |
| FDDI_Raw | novell-fddi |
シリアルインタフェースではカプセル化タイプはHDLCのみしかないので、特別指定する必要はない。
R1(config)#ipx routing { node } <- IPXルーティングを有効にする。{
node }はシリアルインタフェースで使用するノード番号を指定。何も指定しないとLANインタフェースのノード番号が使われる
R1(config)#iipx maximum-paths <パスの数> <- 複数の同一コストパス間でラウンドロビン方式の負荷分散を行う（パラレルパス）。デフォルトは１，最大５１２パスをサポート
R1(config)#interface ethernet 0
R1(config-if)#ipx network <ネットワーク番号> {
encapsulation カプセル化タイプ } { secondary }
{ secondary } は１つのインタフェースで複数のネットワークをサポートするときに使用する。このパラメータなしで設定された方がプライマリになり、別々のネットワーク番号とカプセル化タイプを設定する必要がある。Cisco IOS バージョン１２．０以降ではサポートされない可能性有り。その場合は以下のようなサブインタフェースを使用する。
１つのインタフェースで複数のネットワークをサポートするにはサブインタフェースを使用する方法もある。例えば以下のように設定する。
R1(config)#interface ethernet 0.1
R1(config-subif)#ipx network 8a
encapsulation novell-ether
R1(config-subif)#interface ethernet 0.2
R1(config-subif)#ipx network 9b
encapsulation sap
show ipx interface ：インタフェースのカプセル化タイプ、IPXアドレス、SAPアドバタイズの間隔
show ipx route ：IPXルーティングテーブル表示
show ipx servers ：SAPテーブルに格納されているIPXサーバ一覧を表示
show ipx traffic ：ルータによって送受信されたIPXパケット数とタイプ、IPX RIP/SAPの更新パケット数
debug ipx routing activity ：他のIPXルータとやり取りするIPXルーティング更新パケットの情報
debug ipx sap activity ：他のIPXルータとやり取りするIPX SAPパケットの情報
ping ipx <IPXアドレス> ：IPXネットワークの接続性をチェック
参照：CiscoCCNA教科書-青本(翔泳社)/CCNA認定ガイド第２版（日経BP） for 640-507/Ciscoデバイス相互接続入門-CCNA試験番号640-507対応（ソフトバンク）/