MPLS-VPN


MPLS-VPN全体図


PE (Provider Edge) - Edge LSR
P (Provider) - Core LSR
CE (Customer Edge) - Common Router(NOT LSR)

site - VPN_A/VPN_Bの各クラウド、上記の図には7つのサイトがある
ユーザ - VPN_AとVPN_B。上記の図では2ユーザ
MPLSバックボーン - P/PEで構成される中心のクラウド

CEとPE間ではルーティング情報をルーティングプロトコルによって交換する。
使用できるルーティングプロトコルは、OSPF/RIPv2/EBGP/スタティック に限られる。
サイト毎で異なるルーティングプロトコルを使用可。
ユーザ毎に同じIPアドレスを使用することができる(上記図で10.2.0.0をVPN_A/VPN_B両方使用している)。
PEは接続している各ユーザに対して異なるルーティングテーブルとVRFテーブルを持つ。

VRF(VPN Routing and Fowarding) - 各ユーザを識別する。同じユーザのサイトは1つのVRFでグループ化される。

PEとPE間ではBGPを拡張したMP-BGPを使用して各ユーザのVRF情報を交換する。


MP-BGP (Multiprotocol Extentions-BorderGatewayProtocol)

PEルータ間で動作する。Pルータでは動作しない。
MP-BGPの機能と役割を挙げていく。

1, RD(Route Distinguisher)
複数のユーザが同じIPアドレスを使用できるようにするため、異なるユーザを識別する。
PEで各VRF毎に設定される。
IPアドレスの頭に付けられる16進数32ビットの値。

例えば、VPN_AがRD 「1000:1」、VPN_BがRD「2000:1」だとして、IPアドレス「10.2.0.0/24」ならば
VPN_A 「1000:1-10.2.0.0/24」
VPN_B 「2000:1-10.2.0.0/24」
となる。このRDとIPアドレスを合わせた表示はVPN-IPv4アドレスと呼ぶ。
このようにRDでユーザを識別することにより、別ユーザで同じIPアドレスを使用することができる。

2, RT (Route Target)
VPNを識別する番号と接続ポリシーを識別する情報で構成される。

3, SOO (Site Of Origin Identifies) SOIとも呼ばれる
どのPEが情報元になっているかを表す。


参照:Cisco IOS MPLS (CCO US) MPLS技術とその最新動向を知る(Master of IP Network)

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