トラブルシューティング・モデルとツール


トラブルシューティングモデル

 

 

●アクションプランを実行する上で注意すべき重要ポイント。

  1. 実行する事で事態を悪化させたり、別の問題を引き起こさない事。
  2. 可能な限り、他のネットワークユーザに影響を及ぼさない事。
  3. 実施中に発生するセキュリティの中断範囲と中断時間を最小限にとどめるように計画する。
  4. 構成ファイルを残したり、前のネットワーク状態を参照できるようにしておく。

 


トラブルシューティングツール

●電圧抵抗計やデジタルマルチメータは、基本的なネットワークメディアのテスト装置。

AC・DC 電圧、電流、抵抗、容量、ネットワークケーブルの導通をチェックできる。

 

ケーブルテスタ(スキャナ)は、次のようなネットワークメディアに使用できる。

 ・STP(シールド・ツイストペアケーブル)

 ・UTP(非シールド・ツイストペアケーブル)

 ・10BaseT

 ・ 同軸およびツイン軸ケーブル

ケーブルテスタを使用して、減衰、ノイズ、NEXT(近端クロストーク)をチェックできる。

 

TDR Time Domain Reflectometer)は高性能のテストツールで、ネットワーク内のケーブルに問題が発生した際に、障害箇所を特定するために使用する。

オープン回路やショート、ケーブルの不適合、よじれ折れ曲がりなどの障害を検知。ケーブル長

 

●光ケーブルの導通テストは、可視光源または反射率計を使用し、3 波長(850nm、1300nm、1550nm)の光源が使用される。

OTDROptical Time Domain Reflectometer)ファイバの長さを正確に調べて、ケーブルの損傷箇所を特定し、ファイバの減衰を測定して、接続やコネクタ損失を計測。 ⇒光ケーブルテスタ

 

ネットワークモニタ:特定の接続、パケットサイズエラーパケット、ネットワークのホスト数、他のデバイスとホスト間の伝送についての詳細情報を表示。 ⇒頻繁に使用

 

プロトコルアナライザ:ネットワークでのプロトコル動作をキャプチャ表示分析するための装置。 

定期的に使用

 

●ISO(国際標準化機構)で定義されている、ネットワーク管理の主要な5つの機能領域。

 ・障害管理

 ・課金管理

 ・構成および名前の管理

 ・性能管理

 ・機密管理

 

Cisco NetSYS:これらのシミュレーションツールおよびモデリングツールはネットワーク設計、デザインの初期段階で使用

 

CWSICiscoWorks for Switched Internetworks)は SNMP ベースのスイッチ管理ツール群。

TrafficDirector:トラフィック使用率、エラー率、コリジョンの発生数などの統計値を生成。

CiscoView:装置のモニタリング等の基本的なトラブルシューティングタスクを実行。

VlanDiretcor:VLANの構成と管理を支援するアプリ。ドラッグ&ドロップ操作でOK。

ATMDirector

User Tracking

 

CCOCisco Connection Online)は、ネットワーク管理のあらゆる分野をサポート。

http://www.cisco.com

 

●CCO Documentation:webおよびCD-ROMで提供。

・CiscoIOSリリースノート

・コマンドリファレンスとコマンドサマリ

・全Cisco製品に関する構成ガイドとインストレーションガイド

・Cisco製品のカタログ

 ⇒ FRU Finder

 

CCO MarkerPlace:webでソフトウェア製品を購入できる。

・   Service Part Agent (スペアツール等)

 

CCO Software Center:Ciscoのソフトウェア製品のアップグレード、一般情報、リリースノート等についての総合的な情報提供の場。IOSのダウンロードもできる。

 

CCO Bug Toolkit は次の3つの統合ツールで構成されている。

どのパラメータを入力しバグを検索。結果はWatcher BinBug Navigator:ソフトウェアバージョン、ソフトウェア機能、製品ファミリなフォルダに保存。

Bug Alert:既にBug Navigatorに定義したプロファイルと一致する新たなバグがないか、バグデータベースを常に監視。検出された新たなバグはWatcher Binに追加。

Bug WatcherWatcher Binに保存してあるバグのステータスを調べることができる。

 

CCO Troubleshooting Engine(Assistant)は、もっとも一般的なネットワーク問題を解決するためのツール。

 

●CCO Stack Decodershow stacksの結果をメールに貼って診断。

show stacksコマンド:ルータのスタックトレースを表示。

スタックトレースはそのままでは判読できない。CCO Stack Decoderを使ってスタックトレースをデコードすれば、診断結果の全リストを表示することが可能。

 

CCO Open Forum:Ciscoの顧客のためのオンラインQ&A。アカウントが必要で返事はCCIEしか書き込めない。

 

TAC(Technical Assistance Center)に連絡する際には、事前にすべての関連情報を入手しておく事が必要。

show tech-supportコマンド:複数のトラブルシューティングコマンドの出力を表示。

 

●最初に連絡を受けたTACCSE(Customer Support Engineer)が、問題にケース番号を割り当てる。このケース番号は特定の問題に対して割り当てられ、TACに連絡する際に必要になるので、必ず記録しておかなければならない。CSEにより問題の種類と優先順位レベルが決定されると、該当するCustomer Engineering Response Teamに問題が転送される。

 

CCO Case Management Toolkit には次のツールが含まれています。

 ・Case Open:TAC にケースを開設。

 ・Case Query :TACに開設したケースの状況をチェックすることが可能。

 ・Case Update:開設したケースに自分の注釈を付け加えることが可能。

 

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