IS-IS (Intermediate System to Intermediate System)

for CCIE Qualification (350-001E)

設定例などは、IS-IS for CCNP BSCI (640-901J) をご覧下さい。


IS-ISの特徴

 


IS-IS Terminology

Intermediate System (IS) - IS-ISを実行しているルータ

Designated Intermediate System (DIS) - OSPFのDRと同様、ブロードキャストネットワークで他のルータに情報を伝える責任を担うルータ

End System (ES) - ホスト

Network Service Access Point (NSAP) - Intermediate Systemを識別するために使われるアドレス

Partial Sequence Number Protocol (PSNP) - データベース同期に使われる

Complete Sequence Number Protocol (CSNP) - データベース同期に使われる

IS-IS Hello (IIH) - 他のIntermediate Systemを発見するために使われる

 

IS-IS Addressing

NSAPアドレスは3つの部分に分けられる

エリアナンバー (可変長) System ID (6 Bytes)エリア内のES / ISを定義 NSAP-Selector (1 Byte)特定のネットワークサービスを定義

 


IS-IS Areas

OSPFはエリアの境界がルータ(ABR)だが、IS-ISの場合はリンクが境界になる。

エリア内ルーティングをレベル1ルーティング、エリア間ルーティングをレベル2ルーティングと呼ぶ。

レベル1ルータ:他のエリアと直接なリンクを持たない。OSPFのIR。

レベル2ルータ:自分の所属するエリア以外の複数エリアを繋ぐルータ。OSPFのバックボーンルータ。

レベル1/2ルータ:他のエリアと境界になるルータ。OSPFのABR。レベル1リンクステートデータベースとレベル2リンクステートデータベース両方保持する。

 


How IS-IS Works

IS-IS Hello (IIH) パケットを交換(10秒ごと)することによって、隣接ルータの発見・隣接関係を確立する。

隣接関係が確立された後では、キープアライブとしてIIH パケットの交換が行われる。Dead intervals (Helloパケット間隔の3倍=30秒)以内にキープアライブを受け取らない場合は、そのルータは「Dead」と宣言される。

隣接関係確立後、ルータはアップデートプロセスを使って、レベル1/レベル2リンクステートデータベースを構築する。

レベル1LSPsはエリア内全てに伝播する。

レベル2LSPsはレベル2ルータの持つ隣接関係全てに伝播する。

Point-to-Pointネットワークでは、LSPsは直接隣接ルータに送られる。

Broadcastネットワークでは、LSPsは全ての隣接ルータにマルチキャストされる。
OSPFの場合はDRとのみ隣接関係を確立するが、IS-ISでは全てのルータと隣接関係を確立する。

 

Sequence Number Protocol (SNP) はLSPsを受け取った確認応答、又はデータベース同期に使われる。

Point-to-Pointネットワークでは、LSPを送ったルータから5秒以内にSNPが返ってこない場合、新しいLSPを作り再送する。
この retransmission interval はインタフェース毎に設定可。インタフェースコマンド isis retransmit-interval

Broadcastネットワークでは、LSPsを受け取ったルータから確認応答は行われない。その代わりDISが一定の間隔でCSNP(リンクステートデータベース全体)をマルチキャストする。

 

IS-ISは4つのメトリックを使用する。全て0〜63の整数で表される。

全てのインタフェースがデフォルトの設定の場合、ホップカウントを使う?(インタフェースタイプに関わらず10)
isis metric インタフェースコマンドで変更可。

 

コストが等しければ、最大6つまでの負荷分散が可能。


参照:Cisco CCIE Lab Practice Kit (Mc Graw Hill)洋書

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