ブリッジングテクノロジー


ブリッジングテクノロジーの種類

上記の中から重要なテクノロジーのみ下記に記します。

 


トランスペアレントブリッジング(TB)

IEEE802.1dで規定されている。

宛先へのパスをMACアドレスによりブリッジが決める

 

トランスペアレントブリッジングのフローチャート

フレームをポートから受信

    ↓

アドレス学習
フレームの送信元イーサネットMACアドレス(SA)と受信したポートをMACアドレステーブル(ブリッジングテーブル)に追加する

 or

エージング
既にMACアドレステーブルにそのエントリが存在する場合は、エントリのエージングタイマをリセット

    ↓

フレームの宛先イーサネットMACアドレス(DA)はブロードキャスト/マルチキャスト/
MACアドレステーブルにエントリのないアンノウンユニキャストか?

    ↓ NO                                 ↓ YES

送信元と宛先は同じポート上にあるか?      フラッディング
受信したポート/スパニングツリーのブロッキング状態ポート以外の
全てのポートにフレームを転送する

    ↓ NO               ↓ YES

転送
MACアドレステーブルにエントリ
に互いフレームを転送する  
フィルタリング
受信したポート以外のポートに
フレームを送る必要がないので、フレームをドロップ(破棄)する

 


ソースルートブリッジング(SRB)

SRBはデータリンク層の平面ネットワークトポロジーであり、7ホップカウントまでという制限がある

 

リング識別子(リングID、リング番号):1〜4095

ブリッジ識別子(リングID、リング番号):1〜15

送信元デバイスがリング識別子とブリッジ識別子を使って宛先デバイスへのパスを指定する
(ソースがルートを決めブリッジされる)

フレームヘッダ内のRIF(Routing Information Field)にパスの情報が入っている。

 

ホストAからホストBにフレームを送信するには以下の様な流れになる。

  1. ホストAは宛先ホストBが同じリング上(ここではリング20)に存在するか調べるためテストフレームを送信する
  2. 宛先がテストフレームに応答すれば、ブリッジを介さず、ホスト同士で通信を開始する
  3. テストフレームが帰ってこなければ、宛先は別リングにあると判断するが、宛先ホストへの明確なパスをまだ知らないため、ARE(All Routes Explorer) or STE(Spanning Tree Explorer)フレームを送信する
  4. このAREフレームが各ブリッジ・リングを通過する度、AREフレームのヘッダのRIFに通過したブリッジ・リング番号が加えられていく
    AREフレームは各ブリッジ・リングを経由して全てのリングに届くが、目的の宛先ホストのみが応答する
    この場合ホストBは2つのAREフレームを受け取る
    AREフレームのRIFは以下
    Ring20−Bridge1−Ring10−Bridge15−Ring30
    Ring20−Bridge5−Ring40−Bridge25−Ring30
  5. AREフレームを受信した宛先ホストBは受け取ったAREフレームそれぞれに応答し、送信元ホストAに帰ってくる
  6. 送信元ホストAはこれにより宛先ホストBまでのパスがわかったので、送信フレームヘッダのRIFにパス情報を入れ、別のリング宛のフレームであることをブリッジに知らせるため、RII(Routing Information Indicator)ビットを「1」に設定し、フレームを送信する

 


ソースルートトランスペアレントブリッジング(SRT)

フレームにRIF(Routing Information Field)が含まれていれば(つまりRIIビットが1ならば)、ソースルートブリッジングが行われ、
含まれてなければ(つまりRIIビットが0ならば)、トランスペアレントブリッジングを行う。

 


参考:Cisco LANスイッチング(ソフトバンク)/シスコネットプロ トレーナー通信

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