●ページャコマンドを使ったローカルドキュメントファイルの表示
ページャ:
テキストファイルを1ページ単位で表示するプログラム
UNIXでは古くからmoreコマンドが使われているが、Linuxではlessコマンドがよく使われる
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
less | テキストファイルを1ページ単位で表示する | less [ファイル名] | 主なコマンド [Space] :下方向に1画面スクロール [Enter] または↓:下方向に1行スクロール [G] :先頭行に移動 [/パターン] :指定したパターンを下方向に検索 [Q] :lessを終了 |
●オンラインマニュアルページの表示
シェルの内部コマンドの説明を表示するにはhelpコマンドを使用する
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
man | オンラインマニュアルページの表示 環境変数MANPATH 通常マニュアルを構成するファイルは |
man [オプション] [セクション] コマンド/ファイル名 | -a : すべてのセクションのマニュアルページを連続表示 -f : -k : -w : |
whatis | キーワードを指定して1行説明を表示(完全一致) | whatis キーワード | man -f キーワード と同じ |
apropos | キーワードを指定して1行説明を表示(部分一致) | apropos キーワード | man -k キーワード と同じ |
などキーワードで検索するためにはwhatisデータベースが必要
makewhatisコマンドでwhatisデータベースを作成する
●infoドキュメントの表示
infoドキュメント:
ハイパーテキストによるドキュメント間のリンクが可能なドキュメント形式
FSF(Free Software Foundation)によって提供されている
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
info | infoマニュアルを1ページ単位で表示する | info [項目名] 項目名を指定しないと |
主なコマンド [Space] :下方向に1画面スクロール [Tab] :ハイパーリンクの選択を移動する [H] :ヘルプを表示する |
●ローカルドキュメントの管理コマンド
コマンドや各種ツールなどのソフトウェアに付属しているREADMEやLICENSEといったドキュメントは、
/usr/share/doc ディレクトリ以下にソフトウェア毎に分かれて収められている
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
which | コマンドが実際におかれているディレクトリのパスを表示する | which コマンド名 | 環境変数PATHに従って検索される |
whereis | 指定されたコマンドやマニュアルを検索 | whereis [オプション] コマンド名/ファイル名 | -m : マニュアルファイルを検索 -b : -s : |
●LDP(Linux Documentation Project) http://www.tldp.org
Linux関連のドキュメントを整備・配布するプロジェクト
HOWTO, Guide, FAQ, man page などに分かれている
HOWTO, Guideは/usr/share/doc ディレクトリ以下に配置しているディストリビューションもある
HOWTOは日本語翻訳もある http://www.linux.or.jp
●Webサイト
Debian http://www.debian.org
RedHat Linux http://www.jp.redhat.com
などのディストリビュータのWebサイトにはバグの修正ファイルやセキュリティ情報などが掲載されている
●ニュースグループとメーリングリスト
Linuxに関するニュースグループには「comp.os.linux.〜」という名前が付けられている
ネットニュースを利用するには、ニュースリーダーのクライアントソフトかニュースリーダー機能のあるメールソフトが必要
●ログイン直後にメッセージを表示する
/etc/motd ファイルに記述された内容が、ユーザログイン後に表示される
●ログイン前にメッセージを表示する
/etc/issue ファイルに記述された内容が、ユーザがコンソールログインする前に表示される
/etc/issue.net ファイルに記述された内容が、ユーザがネットワークログインする前に表示される