●印刷処理の概要
印刷文書
↓
印刷コマンド
↓
印刷ジョブ
↓
lpdデーモン(プリンタの制御を行う) | |||
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↓
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→スプール領域 | →プリンタA | |||
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→スプール領域 | →プリンタB | |||
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→スプール領域 | →プリンタC |
印刷フィルタ:
印刷対象のデータをプリンタが直接印刷できるフォーマットに変換するためのプログラム
APSfilter, magicfilter, Ghostscriptなどがある
Linuxで扱うプリンタはPostScriptプリンタを前提としているが、
現在一般的に使われているプリンタの大半が非PostScriptプリンタになっている
この両者で印刷できるデータ形式に違いがあり、
それを変換するために印刷フィルタを使用する
●ファイルの印刷
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
lpr | ファイルの印刷 | lpr [オプション] [ファイル名] | -#部数 :印刷部数の指定 -Pプリントキュー名 :印刷するプリントキューの指定 |
mpage | ページの縮小 | mpage [オプション] [ファイル名] | -ページ数 :まとめて印刷するページ数(2,4,8のみ) |
●プリンタの設定
/etc/printcap ファイル内にプリントキュー毎に設定が記述される
プリンタ1台につき1行で記述するが、
実際は見やすいように「バックスラッシュ」を行末に付けて複数行に記述する
(バックスラッシュは行が継続していることを表す)
リモートプリンタを使用するときは、
remotep というプリンタ名称で、リモートホスト名(rm)とリモートホスト上のプリントキュー名(rp)を記述する
またリモートホスト上の/etc/hosts.lpdファイルにプリントキューの使用を許可するホスト名を記述する
●プリントキューの管理
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
lpq | 印刷ジョブ一覧を表示 | lpq [オプション] [ユーザ名] [印刷ジョブ番号] オプションを指定しないと |
-l :詳細な情報を表示 -Pプリントキュー名 :情報を表示するプリントキューの指定 |
lprm | 印刷ジョブを削除 | lprm [オプション] [ユーザ名] [印刷ジョブ番号] 一般ユーザは自分がOwnerのジョブのみ、 |
- :すべてのジョブを削除する -Pプリントキュー名 :削除するプリントキューの指定 |
lpc | 印刷ジョブの ・停止 ・再開 ・優先順位変更 など |
lpc [サブコマンド] サブコマンドを使わない場合は サブコマンドでプリントキュー名を省略すると プリントキュー名で「all」を指定すると |
(一般ユーザが利用できるサブコマンド) status プリントキュー名 :プリントキューの状態を表示 exit, quit :lpcの対話モードを終了する
(rootユーザのみが利用できるサブコマンド) abort プリントキュー名
: stop プリントキュー名
: disable プリントキュー名
: down プリントキュー名
メッセージ :stop+disable+メッセージ topq プリントキュー名
ジョブ番号: |