共有ライブラリ:実行ファイルとは別ファイルに分けられたプログラムの部品
●必要な共有ライブラリの調査とインストール
ダイナミックリンク:
実行ファイルにはライブラリの名称だけを記録して、実行時にそのライブラリを呼び出すこと
ダイナミックリンクで利用されるライブラリを共有ライブラリと呼ぶ
必要とされる共有ライブラリがインストールされてない場合は、その実行ファイルはエラーになる
「ldd プログラム名」でその実行ファイル(プログラム)が必要としている共有ライブラリのリストが表示される
共有ライブラリをインストールするには、
のいずれかを行う
プログラムを実行した時、
上記の順番で共有ライブラリが検索される
Linuxにプログラムをインストールするには、
方法がある
●tarボールの展開
tarボール:
複数のソースコードファイルとドキュメントなどを、tarコマンドによって1つのファイル(アーカイブ)にまとめたもの
tar という拡張子が付けられている
一般的にtarボールが配布される場合には、
gzipコマンド、またはgunzipコマンドで圧縮・解凍され、
tar.gz もしくは tgz という拡張子が付けられている
コマンド | 説明 | 書式 | 主なオプション 補足 |
gzip | ファイルの圧縮・解凍 | gzip [オプション] [ファイル名] | -d : 圧縮されたファイルを解凍する |
tar | アーカイブの作成・ アーカイブからファイルを取り出す |
tar [オプション] [ファイル名] | x : アーカイブからファイルを取り出す c: f : z : v : |
●コンパイルとインストール
パッケージ:
ソフトウェアに関連するファイルと、
ファイルやソフトウェア間の依存関係情報を格納している
●RPM(Red hat Package Manager)
Red Hat Linux、Turbolinux、Vine Linuxなどで採用されているパッケージを管理する仕組み
誤って依存関係を壊すことを避けられる
またインストール済みパッケージ情報を調べたり、
あるパッケージからインストールされたファイルを調べたりすることができる
RPM形式のパッケージファイルには .rpmという拡張子が付く
このファイルには、コンパイル済み実行ファイル、設定ファイル、ドキュメント別パッケージへの依存関係情報などが含まれている
rpm [オプション1オプション2]
オプション1 | オプション2 | 例 |
-i パッケージファイル名: パッケージをインストールする -U
パッケージファイル名: -F パッケージファイル名: -V |
-v : 操作対象のパッケージを表示する -h : --force : --nodeps : --test : |
rpm -ivh package-4.0.i386.rpm パッケージをインストールする (依存関係を損なう場合には動作は中止される) rpm
-U --nodeps package-4.1.i386.rpm |
-q : パッケージ情報を表示する |
-a : すべてのパッケージを対象とする -c : -d : -f ファイル名 : -i : -l : -p パッケージ名 : |
rpm -q samba sambaパッケージがインストールされていれば表示される rpm
-qa rpm -qf /etc/httpd rpm -qi sendmail rpm -ql sendmail |
-e パッケージファイル名: パッケージを削除する |
--nodeps : 依存関係を無視して実行する --test : |
rpm -e package-4.1.i386.rpm パッケージをアンインストールする (依存関係を損なう場合には動作は中止される) rpm
-e --test package-4.1.i386.rpm |
●パッケージ形式の変換
alienコマンドによって、ある形式のファイルを別な形式に変換することが可能
alien [オプション] パッケージファイル名
オプション | 形式 | 変換後の拡張子 |
-r | RPMパッケージへ変換する | .rpm |
-d | debパッケージへ変換する | .deb |
-t | ソースファイル(tarボール)へ変換する | .tar.gz |