プロセス情報の表示

 

プロセス:プログラムの実行単位、プロセスごとに一意のプロセスID(PID)が割り当てられる

 

●プロセス情報の表示

コマンド 説明 書式 主なオプション 補足
ps 実行中プロセスの一覧表示 ps [オプション]

[オプション]は-の有無によって
動作が異なる
オプションがあるので注意

a :他のユーザのプロセスも表示
(デフォルトは現ユーザのプロセスのみ表示)

f :プロセスの親子関係をツリー形式で表示
u :ユーザ名や開始時刻も表示
x :デーモンなどのプロセスも表示

-e :全てのプロセスを表示
-l :詳細な情報を表示

top 実行中プロセスを
CPU使用率の高い順に継続表示
top [オプション] -d
表示の更新間隔を指定
(デフォルトは5秒)
pstree プロセスの親子関係をツリー表示
ps f コマンドと同様)
pstree [オプション] -c
同じ内容のプロセスをまとめて表示

-p
PIDも表示

 

 

 

プロセスとジョブの管理

 

●プロセスの終了

コマンド 説明 書式 主なオプション 補足
kill 実行中プロセスの終了

ただしそのプロセスの所有者と
スーパーユーザ(root)のみが可能

kill [オプション] PID

[オプション] でシグナルを指定しない場合は
TERMシグナルを送る

-s シグナル番号
-シグナル番号
シグナル番号を指定する

-シグナル名
-SIGシグナル名
シグナル名を指定する

 

主なシグナル

シグナル名 シグナル番号 動作
HUP 1 ハングアップ
INT 2 割り込み(Ctrl+Cと同様)
KILL 9 強制終了
TERM 15 終了(デフォルト)
TSTP 18 サスペンド(Ctrl+Zと同様)

 

●プロセスの優先度の管理

優先度が高いプロセスほどCPU処理が優先的に割り当てられる

数値(-20〜19)が低いほど優先度が高い

コマンド 説明 書式 主なオプション 補足
nice 実行するコマンドの
プロセス優先度を指定する
nice オプション コマンド -n優先度
-優先度
優先度を指定する
renice 実行中プロセスの優先度を変更する
(killコマンドまたはCtrl+Zでサスペンドした後で)

ただし優先度を上げるのは
スーパーユーザ(root)のみ可能
下げるのは一般ユーザも可能

renice 優先度 [オプション]

(注)niceコマンドと違い
優先度の前にハイフンを付けない

-p PID
優先度を変更するプロセスIDを指定する

 

●ジョブの管理

ジョブ:ユーザから見た処理の実行単位

1つのジョブは複数のプロセスからなることもある

ジョブの状態 説明
フォアグラウンド実行中 そのジョブが終了するまでシェル上で他の作業ができない
バックグラウンド実行中 そのジョブが終了していなくてもシェル上で次の作業ができる
一時停止 サスペンドされている状態

 

コマンド 説明 書式 主なオプション 補足
jobs バックグラウンド実行中や
一時停止中のジョブを
一覧表示
jobs ジョブ番号と状態が表示される
fg バックグラウンド実行中や
一時停止中のジョブを
フォアグラウンドで実行
fg ジョブ番号  
& ジョブをバックグラウンド実行 コマンド [オプション] & &をコマンドの一番後ろに付ける
bg フォアグラウンド実行中のジョブを
バックグラウンドで実行
(killコマンドまたはCtrl+Zでサスペンドした後で)
bg  
nohup 実行したユーザがログアウトした後でも処理を実行 nohup コマンド [オプション] nohupをコマンドの一番前に付ける

 

 

 

 

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