テキストストリーム:テキストファイルやあるコマンドの実行結果の出力を指す
●テキストストリームの表示
コマンド 説明 書式 主なオプション 補足 cat 指定したファイル(テキストストリーム)の内容を表示 cat [オプション] [ファイル名] -n :行番号を付けて表示 tac catとは逆に最終行から逆順に表示 tac ファイル名 head ファイルの先頭部分を表示 head [オプション] [ファイル名] -n行数 , -行数:
先頭から何行目まで表示するのかを指定
(オプションで指定しないと表示されるのは10行)tail ファイルの末尾部分を表示 tail [オプション] [ファイル名] -n行数 , -行数:
末尾から何行目まで表示するのかを指定-f :
ファイルの末尾に追加される行を表示し続けるwc テキストストリームの行数、単語数、バイト数を表示 wc [オプション] [ファイル名] -l :行数を表示 -c :バイト数を表示
-w :単語数を表示
(オプションを指定しないと全て並べて表示)
●テキストストリームの加工
(基本的には標準出力への出力を加工するのみで加工した結果を保存するときはリダイレクトを使用)
コマンド 説明 書式 主なオプション 補足 tr 文字列を 削除する
([文字列2]を指定しない場合)置換する
([文字列2]を指定した場合)tr [オプション] [文字列1 [文字列2]] [文字列]は'a-z'などのように引用符内で範囲指定も可能
-d :マッチした文字列を削除する 文字列の代わりにこれらの文字クラスで指定することもできる
[:alpha:] 英字(大文字と小文字)
[:lower:] 英小文字
[:upper:] 英大文字
[:digit:] 数字
[:alnum:] 英数字
[:space:] スペースsplit 指定した行数毎にファイルを分割する
出力ファイル名には .aa .ab のように順番に拡張子を付けて保存するsplit [オプション] [入力ファイル名] [出力ファイル名] -行数:
分割する行数を指定
(オプションで指定しないと1000行毎で分割)cut ファイルの中の区切り文字で区切られた特定のフィールドを抜き出す cut [オプション] [ファイル名] -d区切り文字 :
区切り文字の指定(デフォルトはタブ)-f :
抜き出すフィールドの指定
join 複数のファイルで指定したフィールドを横方向に連結する join [オプション] ファイル名1 ファイル名2 -jフィールド :
連結するフィールドの指定paste 複数のファイルで指定したフィールドを横方向に連結する paste [オプション] ファイル名1 ファイル名2・・・ -d区切り文字 :
区切り文字の指定(デフォルトはタブ)sort 行単位でソートして表示 sort [オプション] [+開始位置 [-終了位置]] [ファイル名] -b :行頭が空白なら無視 -f :大文字と小文字を区別しない
-n :数字は数値としてソートする
-r :降順にソートする
(デフォルトは昇順)uniq 重複している行を1行にまとめて表示 (ただしあらかじめソートされている必要がある)
uniq [オプション] [入力ファイル名] [出力ファイル名] -d :重複行のみ表示する
(デフォルトとは逆の動作)fmt テキストストリームの各行を指定した文字数に揃える fmt [オプション] [ファイル名] -w文字数:
1行の文字数を指定pr 1ページあたりの文字数・行数を指定 pr [オプション] [ファイル名] -w文字数 :
1ページあたりの文字数の指定-l行数 :
1ページあたりの行数の指定
expand /
unexpandテキストストリーム内のタブをスペース(またはその逆)に変換 expand ファイル名 nl テキストストリームに行番号を付けて表示 nl [オプション] [ファイル名] -b形式 :
行番号形式の指定
a:全ての行
t:空白以外の行
od テキストストリームの内容を8進数または16進数で表示 od [オプション] [ファイル名] -tタイプ :
表示タイプの指定
o:8進数(デフォルト)
x:16進数